【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜






え………………?



窓からそんな音が聞こえた気がした。


気のせいかな?



そう思って僕はドアを開けようとしたが




コンコン…




やっぱり窓の方から聞こえる。


僕はブリキのようにガチゴチ窓に向き直ると、つばを無理やり飲み込んだ。



そして、窓の方に一歩一歩近づいていった。



大丈夫、きっと気のせいに違いない。



僕は机にランプを置くと、両開きの窓を開けた。

そして、身を乗り出して左右交互に見る。



誰もいない。



まあ、当たり前だけど…



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