【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜




「うわぁあああぁあ!!!」


「うわぁああぁああぁ!!」



僕はパニックになって、大声で悲鳴を上げた。


相手も僕の声に驚いてか、同じように大声を上げる。


「も、もう!!急に大声を上げないでくれるかな?私の心臓が縮むだろう」


相手はそう文句を言うと、可憐に窓の縁に降り立ち、開けていた青い傘をたたんだ。


「ななな何者だよ、お前!!」


僕はその場から少し離れ、平然としている相手に牙を向けると、相手はいたって涼しい顔でこう言った。








「私?私は神さまだよ、少年。」




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