【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜
未だにそっぽを向いているシュリに呆れる僕。
これだから女子は……
「で、その話がどうかしたの?」
そうひそかに思いながら、僕はすねてるシュリに質問を投げかけると、
シュリはキラキラと青い瞳を輝かせて、僕の方に顔を向けた。
「実はね、その100年に1度っていうのが、今日のクリスマスの夜なんですって!!」
「ふ〜ん…」
僕は適当に相槌を打つ。
そのあと、シュリはそのことについて僕の家に着くまで語り続けてたみたいだ。
その間僕は上の空でぼーっと雲一つない空を見上げていた。
その時のシュリの話はもちろんのごとく、覚えていない。
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