【冬】クリスマスナイト 〜ある少年の奇跡物語〜


いいな、シュリは……


金色の長い髪に、空のように青い瞳。


シュリは11歳ながらも、美しい容姿を兼ね備えていた。



そして、なんといってもこの街の1、2を争う大金持ち。


なぜこんな貧乏人の僕がシュリと仲がいいのか僕にも不思議だ。


「クリスマス、ねぇ…」


僕はベッドから出ると、小さな本棚から一冊の本を出した。


その題名は『クリスマスナイト』


今日シュリが熱狂的に話していた作り話だ。



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