親友!?幼なじみ!?恋人!?

アドバイスがほしいわけじゃない。


ああしたらいい。


こうしたらいい。


そんな言葉がほしいわけじゃない。


だって、言い出したらきりないんだもん。


ただ…話を聞いてほしいの。


相談なんて言わないかもしれないね?


稚早を都合のいいときにだけ使ってる。


そう言われれば、そうかもしれない。


多分、そうなんだと思う。


反論なんてできない。


でもこの状況で頼れるのは、稚早だけだったから。


「うん」とか「そっか」とか、ただそれだけしか言葉は返ってこない。


けど、それだけでいい。


ただそれだけのことで救われてる。





「ありがとうね、稚早。聞いてくれて。」


最後に残る言葉は稚早への感謝だけ。


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