親友!?幼なじみ!?恋人!?
「…んご?」
ハッと我にかえる。
ヤベ…
自分の中に入ってた。
「慎吾…ありがとう」
「…」
真琴は今まで見たこともないくらいの一番の笑顔を見せた。
「好きになったのが慎吾でよかった。 両想いじゃなくても、計画されたことだったけど、慎吾と付き合えたこと、それがわたしの宝物だよ。」
「…真琴」
「苦しかったけど、幸せだった。 今度は慎吾が本当の幸せを掴む番だよ」
俺の手をとり、両手で包んだ。
真琴の手は温かくて、真琴の優しさが流れ込んでくるように感じられた。
穏やかな気持ちだった。
「帰ろう?」
真琴はそう言って家の方を向いた。