親友!?幼なじみ!?恋人!?
「ついたぁ」
達成感に溢れた声を出す美波。
美波に続いてやっとこさ登りきる。
目の前に現れた風景。
そこは、180度、町や海の見渡せる高台だった。
町には緑がいっぱいで海は青くて、視界に入るすべてが絵画を切り取ったもののように思える。
「綺麗でしょ?」
そう笑いかけるから、
「綺麗だ・・・」
素直な気持ちが口から出た。
告白の返事はどうであれ、この景色を見れたことだけでも登った価値がある。
そう思ったんだ。