親友!?幼なじみ!?恋人!?
困った顔をする美波。
もしかして・・・
本気で他に道ないとか。
「美波。他に道ないのかよ。このままじゃぁ真琴が…」
慎吾が真琴に心配そうに見つめて言う。
あらら・・・
お前が言っちゃダメじゃん。
しかもそんな表情までしちゃって。
美波が一番傷つくのに…。
「あるのはあるの。」
あるんかい?!
じゃぁ最初からその安全な道通れよ。
こんな獣道じゃなくて!
ってつっこみたかったけど、相手は美波。渋々言葉をのみ込んだ。
足元に生い茂る草木を見る。
高校生が4人…
普通の高校生はこんな道通らないよ。
「けど・・・」
けど?
「今はこの道しか行けない。帰りは違う道通るから、今はキツイけど我慢して。ごめんね」
辛そうな美波。
そうだよな。
真琴と慎吾がくっついてんの見て、慎吾には真琴を心配されることを言われ、親友を危ないめに遭わせて…
美波が辛そうなの見んの嫌なんだよ。
美波が俺のこと好きならホントにいいのに…