親友!?幼なじみ!?恋人!?


「こんな時間までなにしてんだよ。身体、労んなきゃなんねーだろ」


俯き加減で歩いていたら、前から声が降ってきた。



しかも、この声。




「なんでいるの?」


わたしの家の塀に偉そうにも腕をくんでもたれかかってる慎吾に怪しい眼差しを向けた。




「赤ちゃん嫌なんでしょ?」


「わたしのこと、もうどうでもいんでしょ?」


「慎吾に迷惑かけることしないから、安心してよ」



慎吾から何を言われるか不安で、

なんで待ってたのか疑問で、

でもやっぱり赤ちゃんを否定するような慎吾の言葉を聞きたくなくて、

勢い同然で喋りまくってた。





慎吾が言葉を発しようと口を動かすたびにそれを遮るように先に言葉を話す。





慎吾の話、今は聞きたくない。


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