親友!?幼なじみ!?恋人!?
「人の話きけよ」
そう言ってわたしの腕を掴み、喋り続けるわたしを制した。
だって…聞きたくないんだもん。
目頭が熱くなって、とっさに俯いた。
「泣くなよ」
少し困ったように掴んだ腕の力を緩める。
困らせてる?
赤ちゃんのこと、そんなに困るの?
わたしだって、そんな態度とられると困っちゃうよ。
「だから、泣くなって」
そう慎吾の言葉が聞こえたと思ったら、気がつくと慎吾の腕の中におさめられていた。
「赤ちゃん、嫌なわけねーじゃん」