親友!?幼なじみ!?恋人!?
「晃がそんなことを?」
慎吾の服をぎゅって掴んだ。
晃の気持ちが嬉しくて。
やっぱり晃と幼なじみでよかった。
こんなにわたしのことをわかってくれてる。
それが支えになるから。
「慎吾は赤ちゃんどーしたい?」
少し抵抗はあったけど、嫌なわけないっていってくれた慎吾を、晃の話をきかせてくれた慎吾を信じたい。
生みたくなかったらさっきの晃の話、しなくてもいいもん。
慎吾は抱きしめていた腕の力を緩めると、わたしとの間に距離をつくった。
だけど、慎吾のしっかりとした腕はわたしの腕を優しく掴んでいた。
「生んでください。一緒に育てよう?」
そう微笑む慎吾の瞳は真剣で、優しい光を灯していた。
「うん、二人で育てたい」
流れないわけない涙が頬を伝ったと同時くらいに慎吾の胸に抱く。
二人でこれからどんなことがあっても乗り越えていけるよね?
ううん、三人で乗り越えていこう?
ここからまたわたしたちの新たなスタートだね。
これから三人の歴史を積み重ねていこうよ。
ずっとずっとずっと一緒に。
END