親友!?幼なじみ!?恋人!?
なんて話しかければいいか分からないまま、考えあぐねていたら、いつの間にか視界の開けた場所に来ていた。
獣道じゃない、普通の整備された道。
あたりを見回していると、いきなりクルッと半回転して美波が言った。
「もうすぐだよ。」
憎らしいくらいの無邪気な笑顔で。
俺のさっきまでの時間はなんだったんだ。
と思わんばかりの表情だ。
ハァーとため息をつくと
「どうしたの?」
っと美波の声が隣からした。
声の方に目をやると笑顔の美波がそこにいた。
「おっお前!!!!
おどかすなよ!!」
驚いて一歩後退りしてしまった。
へへへへ
ってワルガキのように美波は笑う。