親友!?幼なじみ!?恋人!?
マコト 4
●真琴Side●
美波と喋ってる途中でケータイの着信音が部屋に響いた。
美波の携帯らしく、鳴りつづける携帯のディスプレイをじっと見て、とろうかとらまいか悩んでいる様子だった。
わたしといるせいかな?
気にしなくていいのに。
そう思ったら、
「出なよ」
と、素直に言葉に出していた。
わたしがそう言うのを聞くと、美波は気まずそうな表情ではあったけどケータイをとった。
適当に相づちを打ちながら会話しているように思える。
そうかと思うと、目を見開いて黙ってしまった美波。
すっと立ち上がると、口パクで「ごめんね」と言い、片手を縦に顔の前にもっていき、部屋から出ていった。
なんだったのかな?
一人になると自分のいる部屋が広く感じる。
もともと広いんだよ?
多分10帖くらい。
でも、二人でいるときよりも、その広さが何倍にも感じられる。
一人は寂しい。