親友!?幼なじみ!?恋人!?
「でも‥まだ付き合ってることになってるから。」
「はぁ?」
晃のまゆが一瞬ピクッと動くと、だんだんと眉間にしわがより、苦い表情になった。
「とりあえず、この旅行中は。気まずくさせたくないし。真琴の願いだから。」
そう言って一先ずこの話を終わらせないと、全部ぶちまけてしまいそうだった。
美波を好きなこと
晃に嫉妬していたこと
俺のワガママで真琴と付き合って傷つけたのに、開放感でいっぱいな最低な自分のこと
なにもかも全部さらけ出しそうだったから‥
でも今は時期じゃない。
まだ真琴と俺は付き合ってることにするんだから。
晃は俺の話を聞き終わると敷いてある布団の中に入って、そのまま何も言わなくなった。
俺も何も言わぬまま寝床についた。