親友!?幼なじみ!?恋人!?
「美波と上手くいくようにお守りだよ?」
そう耳元で囁き、俺の手を取って手のひらの上に置いた。
普段と同じような真琴。
今はまだ付き合ってることになっているにしても、俺に真琴のように振る舞えと言われたら、間違いなくできない。
真琴…
お前すげーよ!
礼を言って、その貝殻をそっと握った。
これを握っていると心が温かくなる気がする。
勇気が持てる気がする。
貝殻を持つ手から視線を真琴にうつすと、真琴は微笑んでいた。
今まで見たことないくらいの優しい微笑みで俺を見ていた。