ヴァンパイアの花嫁 番外編②

「ティナ!待ってよ!ティナ!」


どんどん先を行ってしまうティナにダーモッドは追いかける。


「ティナ!」


その声にティナは立ち止ると振り返る。



淡いブロンドが宙を舞い、明るい空色の瞳でダーモッドを見る。


その瞳は澄んだ空色。



「いったいどうしたんだよ こんな所まで来たら危ないよ」


ヴァンパイアになって日が浅いティナ、しかも皇妃なのだ。



それにお供はダーモッドしかいない。



アメリアが用事を済ませるためにいない隙を見計らってティナは外に出てしまったのだ。



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