ヴァンパイアの花嫁 番外編②

疎外感

廊下を歩くティナはあの場を追い出された気分だった。


ダーモッドは昼間のティナが気になりアメリアとティナが部屋から出てくるのを廊下で待っていた。



肩を落としながら歩くティナの後ろからダーモッドがのんびりと付いて行く。



「アメリア、ティナの様子が変だけどどうしたんだよ？」



ダーモッドがアメリアの横に並び聞く。



「私にもわからない」


アメリアもティナが元気ないのは気がかりだ。


＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊


かけているのも分からなくらい軽い掛け布団の中で寝返りを打った。


「眠れない・・・」


晩餐会から戻ってかなりの時間が経ったというのにまだレオンは戻ってこない。



アシーネ様のお姉さま、エレオノーラ様はアシーネ様に良く似ていたけど長い銀色の髪が美しくて綺麗だったな。



今夜はエレオノーラ様とばかり話していた。



心が痛い。


その夜レオンは戻って来なかった。