ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「ティナ?どうかしたの?」



立ち止って物思いにふけってしまった様子にダーモッドは見守っていたが、ティナの顔がこわばったのを見て声をかけた。



「えっ?」



空色の大きな瞳でダーモッドを見返す。



「ぼんやりしているからさ」


「そうだったかな?」


ティナは歩き始めた。



やっぱりヴァンパイアの世界よりも空気が軽い気がする。



レオンがいないとあそこはもっと重くなる。



「ティナ様」



いつの間にかアメリアが後ろにいた。



「お茶のご用意が出来ました お戻り下さい」



アメリアに言われてティナは素直に屋敷へ戻った。



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