ヴァンパイアの花嫁 番外編②

アードルフ

反乱ヴァンパイアのリーダー、アードルフはレオンを恨んでいた。


奴は俺の大事なハニーを殺した。


だから偉大なる皇帝閣下の女を殺して恨みを晴らす。


奴(レオン)は傷を負っている。



少女といっても良いくらい妻を助けに来ることなんか出来ないだろう。



この女が燃えていく様を俺は見て宇佐晴らしをするのだ。



その部屋に男の高笑いが響いた。


突然、男が高笑いをしてティナはビクッと身体を震わせた。



それが男の視線を引いた。


目の前の身体を縄で縛られて座っているティナを一瞥する。



「お前の血の香りはたまらないな」



ティナを捕まえたときから甘く香しい血の匂いはアードルフの嗅覚を刺激していたが、この部屋で2人きりになってからは強く香り、首にかぶりつき血をすすりたくなるほどだ。


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