ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「考え事をしていると墓穴を掘るぞ?」


低くあざけるような声でアードルフが言う。



「クッ・・・」


手の甲で頬に滲み出た血を拭いそれを口元に持って行き舐めとる。



【エミリオ、ティナは私が助ける。お前はこいつを倒すことだけ考えろ】



エミリオの頭にレオンの声が響いた。



レオン、回復したんだな。



エミリオの顔に笑みが浮かんだ。



「お遊びはここまでだ!」



エミリオはアードルフを倒すことだけに集中した。




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