ヴァンパイアの花嫁 番外編②
意識が遠のきそうになる。


周りでアメリアやエミリオ、アシーネが戦っているのがティナの瞳に映る。



レオン・・・あたしもう・・・逃げられない・・・。



足に浮遊感を覚えた瞬間、ティナは地面に倒れた。



「体力がないヴァンパイアだこと」



シンシアはティナの身体を蹴った。



意識がないのか痛がる事もなく地面に倒れたままだ。



「これなら血を吸ってからでも殺すのは遅くないわね」



シンシアはティナの身体に覆いかぶさり、首に歯をたてようとしたその時、ティナに覆いかぶさったシンシアの身体は一瞬にして塵と化した。



自分が死んだという意識はまったくなかっただろう。


シンシアはレオンの剣であっという間に塵になった。



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