ヴァンパイアの花嫁 番外編②
お前だけを愛している
* * * * * *
レオンは屋敷へティナを連れて来た。
意識のないティナの身体を寝室のベッドに寝かせ、ドレスの袖を破る。
布が無くなると腕からおびただしい血が流れ、白いシーツを紅く染めていく。
レオンは深い傷口に唇を当て舐めるように吸い上げる。
しばらくすると血は止まり傷口も小さくなっていた。
「ティナ、我が愛する妻 目を覚ますんだ」
青ざめた唇にひんやりとした唇を重ねる。
「・・・ん」
目蓋と長い睫毛が震える。
「ティナ、私の血を飲みなさい」
・・レオンの声がする・・・。