ヴァンパイアの花嫁 番外編②
飲んだ後、再び眠りに就く。


たっぷり飲んだわけではない。


ティナの血が流れ出た方がはるかに多い。



シーツはティナの血でむせ返るような芳醇な香りを放っていた。



エミリオはどうしただろうか・・・。


あの場はティナを助ける事しか頭になかった。




【レオン様 エミリオ様とアシーネ様がお戻りになられました たいした怪我もなくご無事です】



【分かった 休むように言ってくれ】



【かしこまりました ・・・ティナ様は?】


【私の血を飲み、今は寝ている】


アメリアの安堵した息遣いが聞こえた。



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