ヴァンパイアの花嫁 番外編②

眠っているティナの服を着替えさせ、寝台のシーツもきれいに代えたアメリアは近くのイスに腰をかけティナを見守っていた。



着替えさせた時に目にした傷跡、レオン様の血を飲んでもまだ塞がらなかった。



よほどお身体が弱っているのだろう。



今はたっぷり眠るといい。



ダーモッドも心配そうに部屋を覗いていたがそのうちにいなくなった。



レオンは一度、城へ戻りタイラーに反乱ヴァンパイアの仲間が他にもいないか調査させるように指示を出すと人間界へ戻ってきた。



戻った時も、ティナはまだ目覚めていなかった。


レオンは寝台に近づいた。


頬をそっと撫でると長い睫毛が震えた。



「ティナ」


レオンが優しく名前を呼ぶとティナの目蓋がゆっくり開いた。