ヴァンパイアの花嫁 番外編②
「・・・レオン」


頭に霞がかかったようにぼんやりして何をしていたのか、どこにいるのかわからない。



「どこか痛むか?」


「痛む・・・?」


「あぁ 反乱ヴァンパイアにもう少しで殺される所だった」


レオンが腰をかけ寝台の片側が沈む。



「・・・・あ!」


ようやくぼんやりした頭で出来事が思い出せた。


「お前を危険な目に合わせてすまなかった」


ティナがシーツに手を置いてゆっくり起き上がる。


レオンはティナの身体を支え手伝う。


「レオン・・・」


ティナは殺されかけたところまでしか覚えていなかった。


どうしてレオンがいるのかもわからない。




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