君に好きだと伝えたい



「で?どこが好きなのよ?」
あやめが
楽しそうに尋ねてくる


「えっとね…」


横に流してる黒髪
見た目より優しいとこに
私より大きな手
教科書を眺める真剣な顔
笑ったときの口元に
笑い声も


「それに!」


「もういい。どうせ全部でしょ?」
あやめが呆れたように
言ってくる



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