最愛を君に


ー春ー




高校入学式



あたしは緊張と
楽しみが混ざった
感情が体中に流れていた。


橘 琉奈

169cmで
52kgってゆう…
かわいげも何にもない
普通の中学生だった


いつも通りに
起きて…
アイロンかけて
ご飯食べて



なんて出来る程
あたしは器用じゃない



朝起きれば
緊張で寝れなかったせいかクマが出来ていて
目は充血している




「ブッサイク…」





思わず鏡に映る
自分の顔をみて
つぶやいてしまう





どうにか
目はなんとかして
新しい制服に
腕を通した



スカートは膝上…かな?



鏡を見ながら
ぶつぶつと脚と
相談。




悩んだ末に
ちょっとだけ膝上に
した





「いってきまーすっ」



「いってらっしゃい♪」


わざわざ玄関まで
送りにきたお母さん。


その笑顔に
背中を押された



「よしっ」




気合いを入れて
家を出た

*
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