嘘つきな姫

「じゃぁ…“いい”よねぇ?」


「は………い……」



「そうかそうか…だってよぉ早川、」


「………っ…ぁ…ゃ……彩莉……だめだ……やめ…ろっ」


「しゅぅ……っ」


「流石だねぇ、早川、まだ喋れるんだ?一分で失神するはずだったのに、まぁ見ててよ。」


な、何を?

私は何をさせられるの?



「…っ!」

傷口を強く押されたかと思ったら
あっと言う間に押し倒された


「彩莉っ……おいっ……霧谷ぃっ!!」


「…やめて……いやぁっ」


霧谷は私の体を触ってきた

「やぁっ…ねぇ…やだぁぁっ」



―――ドンッ 








馬乗りになった霧谷が飛んでいった


「お前、何で…?」


「どうして…」



そこには霧谷に馬乗りになって殴りかかる


 愁の姿が



「……フッ…甘いんだよ、考えがなぁ…?」


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