嘘つきな姫
休み時間…やることが無い
女の子はもう個々のグループでしゃべってる。
私に女の子の友達なんて…出来たことが無い
女子にも男子にも好かれるように…
完璧にしてきたら
近寄りがたい雲の上のひとになってた。
中学のときはいじめられてたから、誰もいない高校選んだのに
自分の容姿がいやになる。
フワッ
「ぇ………?」
ふと髪の毛に違和感
「柔らかい…」
「///」
早川愁が私の髪の毛をクルクルしながら遊んでいた。
「あの、早川く…」
「愁」
「愁…くん…」
「愁」
「しゅ…ぅ」
「なに?」
「髪の毛…」
話してもらえマスか?
女子の視線がいたいです。
「彩莉は、喋らないの?」
彼はガールズトークに全身全霊で盛り上がる女子の四、五人のあつまりにゆっくりと視線を移した
「……私…友達いないから…」
この人といると…色んな事を話してしまいそうで…
私を見据える目は「ありのままで良い」と言っているようで
さっき会ったばっかりの人なのに
「………なんで?」
なんで…いないんだろ…?
考えた事なかったなぁ
「頑張っては見たんだけどね…」
困ったように笑う私にかれは
「違うよ。」
不思議そうな目で