嘘つきな姫
仲良しなんだろーなっと
頬が緩む
「ふふっ」
「笑った」
私の頬に手をおくとニッと笑った
「え?なになに。愁がぁ!?珍しいー!!そゆことかー!!」
1人で盛り上がる和くん?に
「……うるさい」
と少し不機嫌そうな表情を見せる
「ごめんって!!」
愁に謝ると私に向き直り
「柳瀬 和デス」
と、ウィンク?した
んー?
格好いいけど…愁とはちがって、イケメンとかチャラチャラしたかんじ?見た目は。
「?」
スッと出された右手
手をどーしろと?
「握手!」
あくしゅ……?
「俺も友達になる。」
夢だろうか?
友達が2人もできました。
「うん。」
私が右手を伸ばすと…
――パシッ
「へ?」
私の手首を愁が掴んでいた
「だめ」
はぃ?
だめって……
「イヤ、愁、握手だよ?」
意味不明とばかりに反論する和くんを無視して
「彩莉、」
「へ?」
「和に触ると妊娠するからだめ」
「……」
いやいやいや、そんな真面目な顔でいわれても!
冗談なのかどうかわかんねぇよ
ってかどんだけ遊んでんだよ!?
「愁酷いっ!!俺、どんだけ印象わるいの!」
「うるさい。」
「愁ー!俺は童貞だぁぁ!」
えー以外。
「…………嘘つけ」
「ちっ…」
嘘かい。