嘘つきな姫

｢…夢水さん！！｣　



｢はい。｣



突然一人の男の子が話し掛けてきた



｢好きです｣



ここ……教室デスケド


｢…えと｣



｢…ぁ…ぁのっ…ごめんなさい！！！！｣


青ざめた顔で走り去っていった男の子


｢？｣

なんだったんだ…


｢ｸｯｸｸｯｸｸ………｣


｢どうしたの？｣


｢だってー!!｣


｢和……気持ち悪い｣


｢…気持ち悪いって…まだキモいのが！！いやソレもやだけど！｣


｢｢……｣｣


和……？

誰も、アナタのｺｺﾛの葛藤に興味ありません


｢彩莉｣

｢なに？｣


｢……っ｣

｢？｣


｢俺ね、｣

｢うん？｣


｢いいや、また今度ね。｣


｢うん………？｣


謎だーっ

なにを言い掛けたんだ…


｢ﾋｨｯ…ﾋﾋﾋﾋｯ…ｸﾋﾟｨｨ…ﾋﾔｧﾊﾊﾊ…｣


また、和が不気味に笑っているので、


｢和、気色悪いです。｣


｢グハッ!!!｣

おもっきしの営業スマイルでいってやったら

｢ひ、酷いや、略さないほうが傷つくんだぞ！だって……………

………現代ッ子だからぁー｣

と最後だけミュージカルっぽいのは何故？

そして、２人ともモテモテだぁ　


だって、一時間目が自習だからって他のｸﾗｽの女子までもが

｢きゃー柳瀬くーん｣　

｢早川くーん｣


と黄色歓声をあげていて


私にひしひし…否、グサグサと女子の視線が刺さる