嘘つきな姫

―カラカラ―

「あ"夢水、早川お前等どこ…」


「先生…ごめんなさい」


私はチラっと愁を見て『黙ってて』のサインをおくる。

「夢水?」


「実は印刷機の使い方が分からなくなってしまって…たまたま通り掛かったしゅ…早川君に手伝ってもらってたんです。」


ガクッとうなだれて涙目で見上げる


「ぅ"……そうだったのか///」


「はぃ。頼っていただいたのに。」


「そんなこと気にするな!
早川もえらかったな。」


担任は愁の手からプリントをひったくると自分で配り始めた
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