嘘つきな姫
私は、容姿が良いらしい。ナルシストじゃなくても
こんだけ小さいころから可愛いだの告白だのってなれば嫌でも気付く
…天然でなければ
残念ながら私はどっかの携帯小説みたいなベタな性格じゃない。
「夢ちゃんてホント可愛いヨネ」
男子の声に
「ぇ………そんなっ////」
と頬を染めて首を傾げる。もちろんわざと。
これが、夢水彩莉という優等生の生き方
これが上手く生きていくために必要な嘘ならば喜んで演じる。