嘘つきな姫
納得行かない顔で戻っていく先生
「ありがとーたすかったよーっ」
と歯を見せる和に返事をしようと
「どぅいた……きゃっ!?」
引っ張られた?
「…ぇ…っと…愁?」
「…だめだよ。」
へ?
「……顔」
「かお?」
「うん。」
顔がだめって…
そんなヒドイ顔してたか?私
「アハハッ!!愁は、彩莉が上目遣いをジジイに向けるのが気に入らねぇのな。」
「…ぇ」
それって…
「……危ないから。」
危ない……?
「は?…愁、危なくはねぇだろー!いやなだけのくせにぃ!」