嘘つきな姫
「くはぁぁー!なっつやすみだぁぁぁぁ!!!!!」
「………暑い」
「ただでさえ暑いのに、暑苦しぃよ、和」
「何かさ、彩莉の俺の扱い酷くなったよね」
クスンっと泣き真似をする和を横目に
「……彩莉」
「…ん?」
ドクッ……ドクッ…
やっぱり、何かドキドキする。
愁と話してると…
心臓がどうかなりそうだよ。
「……どっか行こうか、夏休み」
え、
どっか行こうか
どっかいこうか
ドッカイコウカ
どっかいこうか
どっか行こうか
「ひぇぇえ!?」
「…ククッ…うん。夏休み、どう?」
どうって