嘘つきな姫


「彩莉、どうしたの?」


「あのね、…ぉ……かね…ないから、」


海に行くよさんなんて無い…
ましてや水着なんか…


「…それなら、へーき。」

「ぇ」


「俺がなんとかするから、」

なんとかって、


「……でもっ…」


「俺が彩莉と行きたいから。」



ドキッ―

そんなふうに見つめられたら…

もぅ

―ドキッ―


「ヒューッ愁かっこいー!」


「……和、うるさいよ」


全くだ…

なんか、色々台無しだ。

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