嘘つきな姫

「………で?」



ん?



「で?といいますと…?」

「服!決まんねぇんだろ?」

「あ、うん。」


「こないだ母さん買ってきたヤツがいいと、」
「ありがとうっ!!!」



さすが我が弟!

私も忘れていた服の存在に気付くなんて…


私は水色のマリンプリントTシャツ×白いひらミニスカートを装備して、


軽く……軽ーくメイクをして、部屋を出ると…


「あ、」

「うわぁっ!!ヒロのお姉さんって!夢水彩莉センパ……」


「宏和ってヒロってよばれてるの?」


「さぁ?」 

すごい勢いで私に話し掛けてきた友達君はまたもや宏和によって意識を失わされていた。


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