嘘つきな姫

私達はそのまま店を出て、
町を歩いている


ってか、あれ。


あのお店で色々と水着を試着したけど、何もないまま出てきてしまった…


いったい何だったのだろう…



「彩莉?」



「あ、な、何でもないっ…」


「何たべたい?」


「ぇ…」


「スパゲッティでいい?」


「うん!」



「……ん、」


そういうとまた、歩き始めた


「……」


「……」



か、会話がない




「あ、あれだね…ッ…忍さんって格好いいんだねッ
ははっ…びっくりしたよ」


「…うん。」



あれ?

不機嫌?


「…愁?」

「何?」


「あ、えっと…」


ぁ…話すこと考えてなかった…

「し、忍さんって……きゃっ」


いきなり腕を捕まれて
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