この腕の中で君を想う

やってしまった…



*****

ん…

なんだか暑い…


私は余りの寝苦しさに目を開けた


「…なに…これ」

私は目の前に広がる光景に思わず目を疑った





人…ひと…ヒト…ヒト…



前を見ても、左右を見ても他の車両を見ても人で埋め尽くされていた



いつもはこんなに混んでないのに…

今日なんかお祭りでもあったっけ?


イヤホンを外しながら考えていると、タイミングよくアナウンスが流れてきた




"次は~○△駅~○△駅"


軽やかに奏でられる車掌さんの声は私の不安を一気に駆り立てた







…え?知らない駅なんですけどι



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