この腕の中で君を想う
やってしまった…
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ん…
なんだか暑い…
私は余りの寝苦しさに目を開けた
「…なに…これ」
私は目の前に広がる光景に思わず目を疑った
人…ひと…ヒト…ヒト…
前を見ても、左右を見ても他の車両を見ても人で埋め尽くされていた
いつもはこんなに混んでないのに…
今日なんかお祭りでもあったっけ?
イヤホンを外しながら考えていると、タイミングよくアナウンスが流れてきた
"次は~○△駅~○△駅"
軽やかに奏でられる車掌さんの声は私の不安を一気に駆り立てた
…え?知らない駅なんですけどι