この腕の中で君を想う
「すいません。増田が迷惑かけて」
隆也さんは綺麗な奥さんと見たことはないが、子供がいる
迷惑をかけていないはずがない
『いや、誘ったの俺だし大丈夫』
そう言って声をあげて笑う隆也さんにホッ…と安堵する
「でも、どうして隆也さんの家に?」
『あ~…帰る途中で偶然増田に会ったんだよ。一緒に飲もうかと思ったんだが
今日は妻に真っ直ぐ帰れって言われていたし…
だったら家に呼んじゃえ…みたいな?』
「みたいな…て」
楽観的すぎるだろι
「奥さん了承したんですか?」
『真っ直ぐ帰ってくるなら良いってさ。そんで、今に至る訳。
だからさ、俺んち来いよ。久々に話したいし』
「今から…ですか?」