この腕の中で君を想う


「料理はできるし、おしとやかで綺麗♪俺もこんな奥さんほし~」

俺と増田は羨ましそうににジロリと隆也さんを見た


「えっ!?」

隆也さんは何度か目をパチクリしたが、だんだん顔が青ざめていき


「そ、そんな目をしても美里は渡さねーぞ!!」

慌てて立ち上がると、俺達を指差して必死に威嚇した


「誰も盗ろうなんて考えてませんから」

「…りゅーちゃん必死すぎて笑える」


いつもと違って余裕なく慌てふためいている隆也さんが、なんだか可笑しくて俺達は声をあげて笑った



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