この腕の中で君を想う



「佐藤…眞理?」


ドクン…ドクン…と

どんどん心臓の音が早まっていく


まさか…

同姓同名じゃないだろうな


俺は思わず顔をあげると、確かめるようにして女を見上げた




「お前…は」

そこには

首にタオルを掛けてリビングのドアの横でちょこんと立っている




「ん?…えっ!!?」


間違いない






ラブホの前で出会った

佐藤眞理がいた



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