この腕の中で君を想う
-白山奏斗side-
佐藤眞理がいなくなり、再びむさ苦しい男三人と美里さんだけになってしまった
「…あーあ、行っちゃった。眞理ちゃんだっけ?君たちどーいう関係なの?」
残念そうに言いながらも顔はニヤニヤしていて、テーブルに頬杖をつくと柿ピーを頬張った
「あの様子だとあまり良い関係ではないよなぁ…まさか眞理ちゃんに何かしたのか!?」
「ちょ…落ち着いてι」
まるで我が子の一大事かのように今にも俺に掴みかかってきそうな勢いの隆也さんを美里さんが慌てて宥める
「何か…ねぇ」