この腕の中で君を想う


隆也さんの考えはあながち間違いではない



"別に…知り合いなんかじゃないですよ"


あの時…露骨に敵意剥き出しな顔をされて

俺は想像以上に佐藤眞理に悪い印象をもたれているのだと改めて感じた



これじゃあ話せるどころか手帳さえ返せない



「あーあ。どうしてあんなこと…」


してしまったんだろう…


どんなに考えてもアルコールが回った頭では到底結論に辿り着くはずもなく


「あ…あんなことってなんなんだぁぁぁ!!」


美里さんと一緒に隆也さんを宥めるしかなかった


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