この腕の中で君を想う


一緒に登下校するのは勿論、暇さえあれば一緒に出掛けて

お揃いの物を沢山買った

私の隣にはいつも冬夜がいて

毎日が夢のようで、幸せだった



のに…


「いつからだろう…冬夜が私に対して冷たくなりはじめたのは」

いつの間にか

登下校はいつも一緒だったけど一緒にいる時間は段々と減っていった

理由は冬夜が友達と遊びに行くとか用事があるとか様々


そして、久々に会えたと思ったら唐突に別れを告げられた



分からない

私に何が足りなかったのだろう


「私って…自惚れてたのかな」

本当は、それほど私の事好きじゃなかったのかな

嫌々私と付き合っていた…?




「……お前さ」


ずっと黙っていた白山奏斗が口を開いた


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