この腕の中で君を想う


「告白して、俺も好きだって言われたんだろ?」

「…うん」

でも、冬夜は本当に好きだった?


「少なくとも、冷たくなり始まる前は楽しかったんだろ?」

「…うん」

でも、本当は楽しくなかったの?

考えは悪い方向へ進んでいくばかり


どんどん暗い顔になっていく私を見ると、白山奏斗はフッと笑って


「じゃあ、それでいいんじゃないか?」

「…え?」

それでいい?

またしても理解できず、思わず眉を潜めた


< 153 / 252 >

この作品をシェア

pagetop