この腕の中で君を想う


なんでこんなに優しいの?

なんで笑顔がすごく格好いいと思えちゃうの?



なんで…


そっと胸の方へ手をあててみる


自分でも信じられないくらい胸が高鳴っているのが分かった



「…さて、と」


白山奏斗は徐に置いてあったペットボトルに口付ける

ゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ後、フゥ…と息をついて


「じゃあ…もう遅いし、部屋戻るわ。よい子は夜更かしなんてするなよ」

冗談っぽく笑うとヒラヒラと手を振って私の横を通り過ぎていってしまった


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