この腕の中で君を想う
†††††
ガチャッ
リビングの扉を開けると最初に目に映ったのは四人用ダイニングテーブル
次に左側の椅子に座っている増田さんと、その隣に座っている…白や…奏斗さんがみえた
「あっ!!眞理ちゃんおはよー♪」
ドアの開く音に気が付いた増田さんは、私を見るなり嬉しそうに手を振る
「おはようございます。増田さん」
私はニッコリ笑って返すと必然的に隣にいる奏斗さんと目が合った
「…おはようございます。白山さん」
「…おはよう」
流石に奏斗さんなんて言うのはマズいと思い、恐る恐る姓の方で呼べば
平然とした顔で挨拶をされた
なんだ、ビクビクしてる自分が馬鹿みたいじゃない
フウ…と息を吐くと、奏斗さんの向かい側の椅子へ腰掛けた
勿論奏斗の前に座りたかった…なんてことでは絶対にない
隆也さんが座りやすい為に
…って
「あれ…隆也さんは?」