この腕の中で君を想う



「仕事があるからって早くに出て行ったの…折角ご飯作ったのにね」


答えたのはキッチンで朝食を作っている美里さんで

出来た朝食をテーブルに運びながらに不貞腐れた顔をして話してくれた


「そうだったんですか。あ、お手伝いします」

「気にしなくていいわよ。朝食運ぶ位なんてことないし」


綺麗な笑みを浮かべて私を軽く制すると、手際よく並べていく



良い具合に焼きあがった魚に具沢山の味噌汁…それにふっくら玉子焼き

ご飯の横には海苔と醤油が置いてある


「おいしそー♪」


まさに和食の定番メニューが目の前に広がっていて私は目をキラキラ輝かせた


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