この腕の中で君を想う

「お願いだから送らせてよ…隆也さんに送ってやれって言われてるからさぁ」

「ゔっ…」

捨てられた子犬のような目で見られて流石の私も良心が痛む


「じゃあ…お願いします」

「マジ!?やった!!今から車まわすね」


ついに私が折れて増田さんの厚意に甘えてしまうことになり

増田さんは子供のように屈託のない笑みを浮かべると、玄関を出て行った






こうして私は増田さんの車で送ってもらうことになったのだが…






「どうして…白山さんが隣に座っているんですか?」


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